2005年11月03日

両手首が折れても

今日は千葉まで親戚のお見舞いに行ってきた。
最後に会ったのは子供の頃。
それにもかかわらず、ひょこっと病室に顔を出してみると、
その人はちゃんと私の名前を呼んだ。
10数年。
私が大人になれば、同じだけその人も年を取る。
私のお母さんを見て「いくつになったの?23?」と言っていたのに、
私が娘だってちゃんとわかってるんだよね。
お母さんが23じゃ、私生まれてないし大人の私がいるはずないのに。
それが少し悲しかったけれど、
片足になってしまったその人は、
透析を終えたばかりなのに疲れも見せず、私の来訪を喜んでくれた。

長旅とカゼでイヤ〜な感じになってきた体調の中、
決定的精神ダメージを受ける出来事がヒトツ。
帰宅したお母さんと玄関を開けようとした時、猫の声が聞こえた。
うちの猫がおなか空いたんだろう、と思っていたんだけど・・・外?
よーく耳を澄ませて・・・やっぱり外だ。
家の猫にごはんと薬をあげるので、お母さんに外を捜してもらう。
「探してきてよね」と言う私の言葉に、珍しく反論しなかったお母さん。
1F組にごはんを配り終わった頃、
お母さんのちょっと切羽詰った呼び声を聞いた。
玄関に立つお母さんの手には、濃い灰色の子猫。
ああ、やっぱりいたんだ。
お母さんは私に文句を言うわけでもなく、玄関に立っていた。
変なの、と思って「やっぱりいたんだ〜」という私に、こう告げる。

「手が、折れてる。のどが切れてる」

華や空と同じ所の捨猫じゃないか、というその灰色猫は、
両手首が内側に折れたまま、歩こうとする。
のどは香奈の咬傷のように、ぱっくりと切れて筋とか見えてる。
あまりのケガに、言葉が出なかった。
何より驚いたのは、
その子が「赤い首輪」をしてごみの所にいたという事。
どうしてこんな酷い怪我をしているんだろう。
飼い主はどうして、小雨の日にこの子を外に出してるんだろう。
両手首を折ったまま、猫ミルクをおいしそうに飲む姿に、
大泣きしてしまった。
猫がどうして、こんな目に遭わなくちゃいけないの?
みんなどうして、うちの前に捨てるの?
猫を見捨てるって事は、その猫が死ぬのを待つのと同じだ。
カゼをひいて死ぬかもしれない。事故で死ぬかもしれない。
成が病気で辛くてもがんばった姿を知っている私は、
想像しただけで頭痛くなってくる。
どうしても、どう考えたって猫を見捨てる事は出来ない。
だから、猫がいると知ったら拾う事に変わりない。
でも、猫屋敷といえどこれ以上猫を増やすのは難しいって知っている。
この家を出て、遠くで私が暮らせば、猫を拾う事もなくなるのかな。
でもなんで、私がそんなことしなくちゃいけないんだろう?
両手首の折れた猫を捨てた人間。
空や華やなるやはねや、うちの猫みんなを捨てた人間。
いい加減、昔と同じように、生きる気力をなくしちゃうんじゃないかと思った。
生きていくことがまたイヤになってきた。
あーあ。今日の記事はネガティブだけど、
でも、こういう気持ちは私が日常でいつも持ってる事。
それを越えなくちゃいけないんだけど・・・限度を越えたらどうするんだろう。
そんなわけでネガティブ発言しそうだから、今日はレスも巡回も後回し。

傷を見る&洗うために、お母さんが首から下をそっと洗う。
ドライヤーで乾かして傷を確認して、
消毒と、犬君に使って「1日で肉が盛り上がったんだよ!」
という薬を傷口につける。
足も筋が見える位、切れて割れていた。
ガーゼをあてて、この前買っておいたくっつく包帯でとめる。
(買っておいてよかった!これいい)
こういうの、お母さんは手際がいいんだよね。
酷い傷を見ても、それを押してテキパキと私に指示を出す。
犬君。
犬君の傷の手当てをしてたのと同じ。
その経験がこうやって、この子猫の手当てに繋がってるよ。
ありがとうね。
浅いカゴを猫ベッドにして、ペットボトルゆたんぽ2コ。
猫トイレは出入りしやすいように、上を取って低くする。
灰色猫は痛さも辛さも知らないとでも言うように、
のどを鳴らしてペットボトルに首をのせてくつろいでいた。
よくがんばったね。よく辿り着いたね。

手、治るといいね。
足、治るといいね。
のど、治るといいね。
生きていくのイヤだけど、生きてるうちは働いて病院代稼ぐからね。
キミは安心して大きくなっていいよ。
くすり 天の麻痺(両手のリハビリ:陰性)の最新記事】
ニックネーム りゅう at 22:25| Comment(20) | TrackBack(0) | くすり 天の麻痺(両手のリハビリ:陰性) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
言葉もありません。
りゅうさん、辛い時はレスも巡回もしなくて
いいんですよ。
みんな、ちゃんとわかっていますよ。
なんと言って良いのかわかりませんが、
私も早くそのこの怪我が治りますように、
これから健やかに生きていけますように、
幸せに生きていけますように、
心から祈ります。
Posted by Sunny at 2005年11月03日 22:46
どうして・・・
びっくりしました。
なんでそんな怪我を?
私は猫好きですが、一度も捨て猫に出会ったことがないです。そんなにそこらじゅうにいるものではないですよね。読んでいて、猫が故意にりゅうさんの家のそばに捨てられているような、そんな気がしてしまいました。
許せないです。
りゅうさん、お母さん、たいへんですよね。
でも、猫ちゃんたちとともに、がんばって欲しいです。
Posted by ススのママ at 2005年11月03日 23:05
あまりにも、むごい話で胸が詰まります。
猫さんに何の罪がありますか!?
小さな命です。りゅうさんは見過ごせる人ではない、
知っていて捨てていったのなら許せない!!
それとも、猫さんのアンテナがりゅうさんの
もとえと行かせたのか??
何はともあれ、りゅう家は大変。
負けるな!!がんばれ!!
他に何もいえない、自分が悔しい。
Posted by nekoboci at 2005年11月03日 23:30
人間にこんな目に遭わされたというのに、それでも人間を信頼しきってりゅうさん達に命を預けて頑張ってる…その姿を見てどうして見捨てることなどできません。それを分かってりゅうさんの家の近くに命を捨てていくのでしょうか。どうしても、ここまでの事となると故意に誰かがしているように思えてなりません。
虐待?そんな2文字も浮かんできます。
りゅうさんもお母さんも、ずっと犬君のことや急に増えてしまった子猫のことと、心穏やかにすごせない日が続いているなかのこと。
想像以上に大変だと思います。でも頑張ってとしか言えないです。なんと言ったらいいのか、いい言葉がすぐ思いつかないです。
でも、現実、小さな命がみんな頼りにしている。りゅうさん、頑張って!
Posted by nyanmyupurin at 2005年11月04日 01:07
りゅうさん、ちょっと大変が重なっているのですね。
私も皆さんと同じです。レスや巡回も、そして更新も、後回しでいいんですよ。
りゅうさん自身の風邪もあるし、犬君の件もあり、いろいろ1度に来てしまって、疲れているのもあると思います。
りゅうさんちのブログを訪れる人はみんな分かってる筈だから、ゆっくりでいいからね。

どういう経緯を辿り、灰色猫ちゃんは、そのような状態なのかその子しか分からないし、傷はホント痛いだろうけど、今はペットボトルの暖かさに寝息を立てていられる環境(りゅうさんち)にまず、猫ちゃん良かったね。つらかったね。大丈夫だよ。と言いたい。
りゅうさん、しばしまた大変だろうけど、無理しちゃだめだよ。みんなも応援してるからね。
Posted by みみ at 2005年11月04日 01:10
ほんとに、言葉が出てきません。
どうしてそんなひどい状態で仔猫が捨てられているのか分かりません。
しかも今回のコは首輪までしてるというのに…。
嫌や想像しかできません。
考えただけでもつらくて泣けてきます。
そんなコを放っておけないりゅうさん一家。
今の状況でも大変なのに、捨てる人はおかまいなしなんですよね。
りゅうさん、大変でしょうけど、そのコを頼みます…としかいえないです。
すみません。
そのコが早く元気になることを祈るしかありません。
でも、りゅうさん、あまり無理しないでくださいね。
Posted by 猫チョップ at 2005年11月04日 18:35
可哀想に、怖かっただろうに、痛かっただろうに、
一人で耐えて、震えていた命。次に逢えたのが
りゅうさんで、本当によかったね、助けてくれる
人間で、よかったね。

もしも皆さんの言うようにりゅうさんの家の前を
選んで捨てたのなら、せめて拾って欲しい、との
小さな願いかも知れません。そういう意味では、
保健所へ「殺してください」と連れていくよりも
命を気に掛けてるのかも知れない。でも、そんな
思いは痛みの前では何にもならないんですよね。

生きることは辛い。それでも生きようとする命に
私たち人間はなんてひどい仕打ちをしているのだ
ろう、と思います。

りゅうさんは、私たちの贖罪を浄うために頑張っ
ているわけではないのに、結局大きな負担をかけ
てしまってごめんなさい。りゅうさんを尊敬しつ
つも、同じように行動することが出来ず、本当に
申し訳なく思います。こどもたちが巣立ったら、
私もりゅうさんのように命を包む行動をしようと
思います。
灰色猫ちゃん、早く回復してくれますように。
Posted by えこP at 2005年11月05日 13:30
灰色の子猫さんの様子は、その後いかがでしょうか。
怪我の状態を読んでいて涙がとまりません。
事故に遭ってできたとは思えない怪我・・・
その子に、とても辛いことがなされたのだと考えることしかできない。
飼い主=かは分かりませんが、
子猫を外に出していただけでも責任があるはずです。

書き込みするだけで、何もお手伝いすることができないのも辛い。
その子がりゅうさんのお家に来れたことに安心して、
今は、ただ、早く怪我が治ることを祈るばかりです。
とても大変な状況かと思いますが、お体に気をつけて下さいね。
Posted by momono-a at 2005年11月05日 13:49
心の荒んだ時代。
人(生き物)の痛みを微塵も感じない人間がなんと多いことか。怒り、憎しみ、悲しみ、呆れ、そして無力感に襲われる。
子猫なんて弱い者の象徴のようなもの、
それをこんな形で傷つけるなんて。まず自分で痛みを知ればいいのだ。
**は人一倍感受性が強い子だから心配です。でも、わたしも同じ思いだからね。
Posted by M in LA at 2005年11月05日 14:56
>Sunnyさん
悲しくて酷くて、そういうことにぶつかると、
どうしてもこの世の中がホントにイヤになりますよね。
私の場合、それが体にダイレクトに響くので、
それも手伝って気分も体調もどん底になります。
でも昨日と今日の診察で、天が希望を見せてくれました。
希望が見えたなら、あとはそれが叶うようにがんばります☆
あまりみんなに甘えてばかりじゃいけませんね☆
Posted by り>Sunnyさん at 2005年11月05日 20:40
>ススママさん
点検すればする程、傷があったんだなって気付きます。
去年かな?頭のおかしいおばさんがいて、
その人がこっそりうちの近くに置いていくの知りました。
頭がおかしいなりに、私の家なら助けてくれると思ったようで、
殴りこみに行く気が薄れました。
今回はどうなんでしょうね。
見つけたら絶対仕返ししてやる〜!
Posted by り>ススママさん at 2005年11月05日 20:40
>nekobociさん
はじめは事故だって思ってました。
でも、喉や足の切り傷は交通事故ではありえません。
考えたくないけど、
最近の猫がらみのニュースの影響じゃないかなって。
でも!
辛いし悲しいけど、うちに来たから天は助かるかもしれない。
そう思ってリハビリがんばりたいです。
お時間があったら、検索力をどうかお願いします☆
Posted by り>nekobociさん at 2005年11月05日 20:40
>nyanmyupurinさん
何か最近、凹み気味な猫屋敷ですみません;;。
最近のニュースの煽りを受けちゃったのかもしれないですね。
私も昨日まではどん底に凹んでいましたが、
当猫の天が、目を輝かせて猫じゃらしに手を伸ばすんです。
曲がった手だけど、手先動かないけど。
先日空が齧っていた私のフリース紐めがけて。
だから泣くのやめて、天のために出来る事をがんばります☆
天はこれから幸せになるから大丈夫なはず☆
Posted by り>nyanmyupurinさん at 2005年11月05日 20:41
>みみさん
大変な凹みが重なって、一難去ってまた一難的でした。
でも、当猫の天がぐるぐる言っているんです。
私なんかより、はるかに大変な思いをしたはずの天。
きっと猫屋敷に行けば、
両手なんとかしてくれると思って来たんだろうから、
天の手が少しでも元に戻るように私はがんばります☆
Posted by り>みみさん at 2005年11月05日 20:41
>猫チョップさん
私も想像したくない事が浮かんでしまって凹んでいましたが、
当の天を見ていて変わりました。
天は、全然つらそうな素振りを見せないんですよ☆
私のフリースの紐を見つけて、
遊ぶんだーって動かない手を伸ばすんです。
がぶがぶ楽しそうにかじって☆
だから、少しでも元の動きに近づくように、
私が出来る事を全て天にしてあげよう!ってふっきれました。
Posted by り>猫チョップさん at 2005年11月05日 20:42
>えこPさん
私はこれから毎日、天のリハビリがんばります☆
生意気なこと言って申し訳ないのですが、
どこに捨てようと「捨てる」って事は、
見えない所で死ぬならいいって事と同じだと思います。
自分で殺すのがイヤだから誰か何とかしてって逃避かな。
こういう↑の、日本人に多い考えだと思います。
命を考えるなら、捨て猫ができる前に不妊するでしょう。
私の家の前に捨てて、
私がそれを苦にして自殺した時どうするんでしょうね。

って、えこPさんを怒ってるわけじゃないから、
誤解しないで下さいね^-^☆
ただ、外に捨てられた子猫はそれだけで十分悲惨だって、
ササの目やはねのしっぽ、天の傷で私はもうイヤなんです。
もし時間が空く事があったら、リハビリ情報をお願いします☆
Posted by り>えこPさん at 2005年11月05日 20:44
>momono-aさん
点検すればする程、傷の名残に気付きます。
切れてる足も、骨が少し曲がっているような感じだし・・・
辛くて酷い事に遭ったんだろうと、私も思ってどん底に凹みました。
でも、当の天はぐるぐる言ってご機嫌なのです;;☆
この子が少しでも元の手に戻るように。
この猫屋敷に辿り着いたんだから、
猫屋敷のボスである私がしっかりがんばって、
天の手を守らなくちゃ!って思うようになりました。
もし、時間がぽっかり空いたりした時は、
麻痺やリハビリとかの検索に、力を貸して下さい☆ペコリ。
Posted by り>momono-aさん at 2005年11月05日 20:44
>M in LA
本当に生きるのやめようかなって思ったかな。
どんどん悪い考えにはまって悪循環で、下降螺旋に捕まったの。
でも、天は生きるためにうちに辿り着いたんだよね。
だから、私は何とか天の手を守ろうって思います。
終わりにするのはしがらみがなくなったら、
いつでもできるからね☆
でもそうしたら成に顔向けできないから、
やっぱりがんばって生きていくしかないよね。
Posted by り>M in LA at 2005年11月05日 20:46
ううっ
りゅうさんのコメント読んでいて、哀しくなりました。
そうなんだろうな、でもちがってほしい、と思っていたのですが、やはり人間に傷つけられたのですね。
同じ人間として天ちゃんに謝りたいです。
ごめんなさい。
猫は、過去のことは表現できませんものね。
今の気持ちしか表せなくて、あのとき痛かったよとか苦しかったよとか言えないですもんね。
誰にどんなことをされたのかも言えない子に、なんて惨いことをするんだろう・・・
許せないというか、ただ哀しいです。

いろいろ検索してみましたが、なんだかあまり力になれそうな物は発見できませんでした。orz
なにか見つけたらコメントしますね。
今日、ブログやっている獣医さんの所に、天ちゃんのお話しをしてみました。
何か分かったことがあったらコメントします。
もしくは、その方がこちらに来てくれるといいなと思ってます。

私のやっているアメブロにも、両手を根っこから切ってしまった猫ちゃんがいます。
その飼い主さんも、安楽死という選択肢を排除して、生きることを選んだそうです。
Posted by ススのママ at 2005年11月06日 02:15
>ススママさん
私も、天をひざに乗せて手をむにむにしている時、
何を考えているんだろうって、目を覗き込んでしまいます。
どうしてぐるぐる言ってくれるんだろうって。
とても悲しくなったけど、
でもこの雨の中を天が彷徨う事がなくてよかった;;。
今日のように雨が降る前に見つけられて、よかった。

天の事気にかけていただいて、すごく嬉しいです^-^。
いろいろ聞いてくださって、見てくださって・・・
両手を切った猫さんもいるんですね?
私が検索した時は、発見できなくて落ち込むばかりでした。
とにかく、天の手を残すために最善を尽くします☆
Posted by り>ススママさん at 2005年11月06日 21:24
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: 絵文字[必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://a-thera.com/tb/105938
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック