2007年12月24日

そうか、もうきみはいないのか

先日、何気なく新聞を眺めていたら、編集者が書くプチコラムのような欄に目が留まった。
なんとかという作家の遺稿が見つかったというもので、
それだけなら「ふーん」と通り過ぎてしまったのだけど、タイトルで心がぎゅっとつかまれた。

「そうか、もうきみはいないのか」

タイトルだけで、すごくすごく想いが伝わる。
きっと私と同じ気持ちなんだろう。他にも「ああ」と心をつかまれるヒトはいただろう。

姿がなくなっても、別の世界で今も生きているように話す。
一緒に生きていたときの、思わず笑ってしまうような思い出を話す。
普段は元気。楽しかったこと、つらかったこと、がんばったこと、いろいろ話す。
姿はなくなっても一緒に生きてるもんね、と話す。

でもそれがふと、我に返ってしまう時があって。

その時に私も同じようなことを呟く。
「そうか、もうきみはいないのか」
ほんとに、ふと我に返った時に出る言葉。

埋葬するときに最後の最後まで、手を伸ばして触っていたメイのしましましっぽ。
フミの耳。たぬきの手。

大好きな大好きな、みんなのその体は、今はもうない。

いつも一緒に生きてる!っていう思いと、その喪失感と、
何年経っても何ヶ月経っても、
絶えず両方を抱えて生きてるんだなって思った。
ニックネーム りゅう at 20:44| 虹 旅立ちを見送ったあと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする