2006年01月17日

ほたて記念日

下の動画にあるように、12/31は元気にちびっこメイと格闘する成。
今でも信じられないのだけど、
その格闘から2週間後、成はゆっくりとしか動けなくなった。


主演:成(奥)、メイ(手前) チョイ役:キリ 寝姿:ゆず

2週間後にはこんなにやせ細り、3週間後に天国へ旅立つなんて、
誰が予想するだろう?
060117.jpg
手足の力がなく、体を支えられない成は、きちんと座る事ももう出来なくて。
高低差をつけてお水を飲みやすくするため、クッションを重ねた上に寝かせる。
立ち上がってふらふら歩いた後、壁に体を預け、
ゆっくりゆっくり滑るように倒れて伏せる。
末期と言われてから3日後で、この状態だった。

猫の時間はニンゲンの時間より早く流れてる、ってコトだよね。
これをね、忘れないでほしいと思う。
猫の時間はヒトより早く流れてるから、
人間界の1日は、猫にとって1週間もしくはそれ以上だって。
体調悪そうにしているなら、
2、3日様子を見る=猫時間の2、3週間に相当するかもって。
もちろん、それは私の考え方だから人それぞれだけどね。
ヘンだと思ったら、都合のつく限りすぐ病院に連れて行ってあげて下さい。
連れていけなくても、電話でお医者様に相談してあげて下さい。
気づいた時には末期なんて、手遅れなんて、そんな後悔はしない方がいい。

成の通院注射は朝夕1日2回。
よくなってほしいと切実に願うのに、注射の効果は果々しくない。
カリカリはもちろん缶詰も食べない。
お刺身も食べない。焼き魚も食べない。
鶏肉も食べない。かつおぶしも食べない。またたびもだめ。
思いつくものを目の前に差し出すのだけど、
成が手をつけようとするものは何もなかった。
くふー、くふー、って苦しそうに呼吸をする。
時々酷く咳き込んでしまって、そのたびに死んでしまうのではと泣きながら励ました。
「がんばって、成。がんばれ」

1/17。成が酷く咳き込んでしまい、おろおろしながらまた声をかけた。
夕方になったらまた病院に行けるよ、がんばって。
午後になると一層成は衰弱したように思えた。
発作のように咳き込む回数が増えてるから、そのせいかもしれない。
ただでさえ呼吸困難なのに、咳き込んだりしたらもう・・・苦しすぎる。
おかーさん、早く帰ってきてよぅ>_<。
がんばれ、誰か助けて、と念じていたその時。
ずっと声が出なかった成が、はっきりと私を見て「にゃぁ!」と言った。
表面的な私は猫の言葉はそれほどわからない。
でも、その成のコトバは私の深層にしっかり伝わった。
私の中の私は、そのコトバをしっかり受け止めて、理解した。
ぼろぼろってこぼれた涙、その時の感じ、言葉にはできないけど。
「そうだね、もうがんばらなくていいよ。準備が出来たらいいよ」
でも、みんなが帰ってくるまで、もうちょっとだけがんばってくれるかな?

病院に電話をして、先生に注射治療をやめようと思う、と告げた。
先生は「あとは、ストレスがないように静かに過ごす方が、いいですね」と言った。
治療を続けるかやめるかっていうのは、すごい葛藤だ。
治療を続けたら治るっていうなら、成にももう少し我慢してもらうけど。
治る見込みがないなら、痛くて怖い思いをさせる方がかわいそうだよね。
みんなでそう話をした。

注射をやめたその夜。
私たちがごはんを食べている時にふと、成が顔を動かした。
くんくん、と鼻を少し上に上げるようにこちらを見る成に、
「食べる?」と自分で食べようとした「ほたてのお刺身」を差し出すと。

食べたかわいい

「えええっ」と家族みんな総立ち。
「もっと」というように、体は動かせないけど、顔を上げて催促する。
ぱぁああぴかぴか(新しい)と目の前が明るくなったのは、気のせいじゃない。
今までお刺身を買ってきた時は無反応だったのに、
この「北海道のお土産のほたて」の力はいったい・・・
あわてて残りのほたてを差し押さえし、成に細かく刻んで食べさせる。
何だろう?夕方お水にプロポリスを垂らして飲ませたから?
こんなに即効性で効果が出たの?
先日私が泣きながら電話したその後すぐ、
多紀ちゃんが手持ちのプロポリスやえだまめ色のタオルを送ってくれた。
「プロポリス」はこの時初めて目にしたんだけど、
ほたてのお刺身と同様、私にとっては救世主がやってきたような感じだった。
成がごはんを食べてくれた事が、ものすごくものすごく嬉しかった。
毎年、この日になると「ほたて」に感謝。

** 2003.1.17の日記より **
もうだめだ…と思っていた成が、りゅう達の夜ごはんのおかず:ほたてのお刺し身に反応。
まさかと思って細かくしてあげたら、ゆっくり食べはじめたの。
「ごはん食べた!食べられるものがあった!」って、すごくうれしかったなあ。
唯一成が食べたもの。

これから宴会とかでほたてのお刺し身が残っていたら、
りゅうがきちんと全部食べてあげよっと。
ほたて様様でした。

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ニックネーム りゅう at 21:38| 三日月 まだリンパ腫を知らなかった頃 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする