2007年03月24日

癌細胞について考えてみた

癌細胞ってすごく憎らしいヤツだと思っていた。
どんどん、どんどん増殖して、栄養を吸い取って。
しぶとくてすごーくダークなイメージの細胞だと思っていた。
「癌細胞が好き」ってヒトはあまりいないと思うし、
この病気と闘うヒト&動物にとっては完全にワルモノだと思う。
私だって、癌細胞は憎らしいもんね。

でもふと、妹と話をしていて考えた。
細胞の増殖や分裂の回数は、生物によってそれぞれプログラムされていて、
それによって秩序が保たれ、ちゃんとこういうカタチに体を維持してる。
細胞は基本、時期が来ると細胞自ら死を起こしてその役目を終え、
新しい細胞に後を任せて、この体を常に新しく保っているんだよね。
こういう細胞の死を「アポトーシス」って言うんだって。
正常だった細胞が異常を起こして、分裂や増殖に秩序がなくなってしまい、
異常に、延々と成長を続けていくのが、癌細胞。
良性の腫瘍はある程度の大きさで成長が止まるそうだけど、
悪性の腫瘍は歯止めが利かず、成長が限りなく続いて。
その宿主が死ぬ時が、成長の終点なんだって本に書いてあった。
最大の成長=死。
癌細胞は、死ぬために成長するの?

生きるって事は、死に向かって(死を迎える時に向かって)成長することなんだよなぁって、
昔考えたことがある。
最終点が「死」なんだったら、終わりってことなんだから、
それは「成長」っていえるのかなぁ…?なんて素朴な疑問を持ってて。
癌細胞は、死に向かってがむしゃらに成長してるんだよね。
何でだろう?

新しさを維持するためのアポトーシスから外れた細胞。
正しい道を外れて狂ってしまった細胞。
生物のプログラムとして、その死を願うのに、死ねない細胞。

癌細胞は、生物としてちゃんと死にたくて、
死を求めて、求めて、年を取ろうとして、
結果として異常な成長を遂げちゃうのかな。

なんか、そう思ったら癌細胞の存在が哀しくなった。
癌細胞だって、異常な細胞になんてなりたくなかったよね。
ちゃんと「正常の細胞」として、私たちイキモノの体を形成し、
時期が来て役目を終えたら死を迎えて、新しい細胞に後を託したいよね。
同じ細胞なのに、どうして狂ってしまったんだろう。

きっと、フミの体の中の癌細胞も「狂ってない!」って必死で、
細胞としての死を求めて、求めて、成長を続けるのかもしれない。

妄想なんだろうけど、そう思ったら、
フミの体の哀しい癌細胞にも願いをかけようと思った。
細胞としての安らかな眠りが、癌細胞にも訪れますように。
そして、フミの新しい細胞が元気な体を形成してくれますように。
どうかなぁ。癌細胞、聞き届けてくれるかなぁ?

今日、仕事前に行った新しい病院で、フミのおなかに腫瘍があることがわかった。
しかもそれは、1個や2個の話ではなくて、5・6個あって、
ステージとしても状態が悪い、進行している立派なリンパ腫だった。
院長先生からの電話で、
左右の肺から抜けた水は、合わせて240ccにもなったとの事。
迎えにいけないから、悩みに悩んで今日は入院。
そしてそのリンパ腫の状態で、決断して抗がん剤治療を開始した。
リンパ腫は、治療をしなければ平均余命は1〜3ヶ月しかない。
その話はまた後日。

抗がん剤で癌の成長を抑えて、フミにはしっかり栄養を摂ってもらって、
私はその癌細胞たちに、穏やかな細胞死が訪れることを願おう。

そんな思いついた話を妹に言ったら、
「いいハナシを聞いた>_<」と、何だか元気が出てきたようだった。
私もワルモノの癌細胞と闘うよりは、
哀しい癌細胞に安らかな眠りを祈る方が、なんとなくいいなぁ。
ニックネーム りゅう at 23:59| Comment(12) | TrackBack(0) | 注射 リンパ腫の治療(フミ:W) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
りゅうさんは不思議な方ですね。。お辛いはずなのに強い信念を持って立ち向かっていくその信念が、フミちゃんを他の猫さん達を元気に導いてくれる事を切に願っております。
Posted by manami at 2007年03月25日 13:02
そっかー、そういう風な考え方もできるんですね。
なんだか癌細胞って哀しい・・・。
誰にでも癌細胞はあるんですよね。それが活性化するかしないかだけで。
フミちゃんの癌細胞が、穏やかな死を迎えられること、祈っています。

この間病院であったリンパ腫の猫ちゃん。お薬(飲み薬)がとっても体にあったようで、発病して2年。痩せてしまったけれど、平穏に暮らしているとのことでした。
胸水もリンパ腫が発覚した時に抜いてもらっただけで、それ以降は溜まっていないとのこと。
痩せてはいたけれど、毛艶もよくて、とても可愛いにゃんこさんでした。
フミちゃんも抗癌剤がよく効いてくれますように。

漢方のこと、詳しい方が今とても忙しいようなので、もう少し待ってくださいね。
Posted by TAMI at 2007年03月25日 23:52
病気のことはりゅうさんに教えてもらうばかりで何もいえないのが情けないけど…
腫瘍が小さくなって消えるという話は、
実際にあるようだし耳にしますよね。

若いフミちゃんだからこそ、
きっと抗がん剤が効いてくれると信じてます。
Posted by chibi at 2007年03月26日 00:15
自分が真っ只中に居るときに、こうやって問題を違う視点から見られるって、やっぱりりゅうさんは素敵です。
どんなに辛いことでも、違った視点や相手の視点から見ると状況が違ってきますよね。
癌細胞といえども、その元の細胞自体はフミちゃんの細胞なんですよね。。。
フミちゃんも歯がゆいことだと思います。
自分で自分の体を攻撃していることにはなるけど、りゅうさんのためにもフミちゃん自身のためにも、成長を止めてほしいです。

今回の先生は腫瘍専門の先生なんですよね?
こんな良い先生が見つかったことはとっても心強いですね!
癌細胞自体が小さくなれば、手術で除去することも可能なんでしょうか?
確か、動物の抗がん剤治療は人間の治療よりも副作用も少ないと聞いたことがあるので、フミちゃんも頑張って!!
今が頑張りどころだから。
海を越えて、元気パワーを送ります。
Posted by 日本カモシカ at 2007年03月26日 04:42
癌細胞って、バカですよね^^
うまく宿主との共生ができればお互い生きられるのに。
とはいえもともと同じ細胞なんですよね・・・
暴走の理由は、りゅうさんのおっしゃるようなことがあるのかも知れませんね^^
癌細胞の安らかな眠り^−^
どうか安らかに眠ってもらえますように。
Posted by ぴか at 2007年03月26日 05:56
フミちゃん、ひとりで入院して頑張ってきたんですね。
ヒトの場合は癌になる要素というのが幾つかあげられているけれど、また癌を治してしまった例もいくつもあるけれど、猫の場合ガン細胞を排除のイメージとか、やっつけるイメージを持つなんてこと出来るのかなって思って。
それは難しそうだから抗ガン剤治療は有効かなと感じました。ガン細胞ができてしまう要素も治す方法も人とは随分と違いそうですものね。
猫の場合は、どんな事が有効なのかよく分からないけども、免疫力・自然治癒力を上げるようにマッサージやサプリなどフミちゃんに合ったものなども見つかるといいのかな。どんな病気も治す心と力が必要だと思うので、これからのフミちゃん、りゅうさんと一緒にもう一頑張りだね。小さな体に240ccものお水をためていたのを我慢していたんだもね。ガン細胞さんが、フミちゃんの頑張りに根をあげて眠りについてくれますように…。
Posted by nyanmyupurin at 2007年03月26日 18:48
り>manamiさん
お祈りありがとうございます☆
信念っていうのかな?何でしょうね?
凹むは凹むのですが、うーん。
やっぱり、一緒にもっと生きよう!っていう思いがベースになってて、
で、みんなが応援してくれるからがんばれるんだと思います^-^。
Posted by り>manamiさん at 2007年03月26日 22:37
り>TAMIさん
治療法とか食事、薬が合えばきっと上手く物事が流れるんですよね。
ステージが4や5でも、
それに応じた治療をしてベストを尽くせば、
その分だけしあわせの時間が長くなると思っています☆
毎日毎日、癌細胞に話しかけてますよ^-^。
話しかけてるというか暗示かけてるというか。
フミは水、たまりやすいのかな?
でも成のリンパ腫(縦隔型)とはまた違って、
肺の方に直で影響が出てるわけじゃないから…まだいいのかも。
漢方、いつでも大丈夫ですよ☆ありがとうございます。
Posted by り>TAMIさん at 2007年03月26日 22:42
り>chibiさん
いえいえ、うちは大所帯だからいろんな事が起こるだけで、
私自身はそんなにすごい知識を持ってるわけじゃないのです^-^;。
みんなが協力して調べてくれるから、
そのおかげで知識が増えていってるんですもんね。
ありがたいことです☆
フミはステージがもう後ないって位だけど、
だからって良くならないわけじゃないのでがんばります☆
Posted by り>chibiさん at 2007年03月26日 22:44
り>日本カモシカさん
次の記事にも書きましたが、
院長先生が腫瘍の専門科で、他にも獣医さんが2人いる病院です。
入るとハーブ系のいい香りがしていて、
先生の治療方針や設備も含め、やっと信頼できる先生に出会えました。
(もちろん、今までの先生も良いかた達です)
フミの場合の腫瘍は全身に散らばっているようなものなので、
手術タイプではなく抗がん剤治療タイプのようです。
腫瘍って言ってもそうやって分かれているんですって。
マイルドな抗がん剤を1回点滴して、
東京に送った検査結果が出てから、本格的な抗がん剤治療に入ります。
応援、ありがとう☆
Posted by り>日本カモシカさん at 2007年03月26日 22:48
り>ぴかさん
院長先生も、正常な細胞がミスコピーされてしまうことを説明してくれました。
自分では異常になってしまったことがわからないみたいです。
「シゴトで”コピーを50部して”と頼まれて、
最初は何回も50部をコピーしているんだけど、
いつのまにか”30部コピーして”って指示が入れ替わっちゃうんだよ」
頭の中自体を入れ替えられちゃうので、
本人(細胞)は命令が変わったことに気づかないって。
ガン化した細胞は異常になってしまったことに気づいてないままなのかな…
どちらにしても、
ガン化した細胞が抗がん剤で目が覚めるか、
リラックスして穏やかな眠りにつけるように毎日話しかけています☆
Posted by り>ぴかさん at 2007年03月26日 22:53
り>nmpさん
胸水・腹水のためにいつもと同じような太さに見えましたが、
水を抜いてみるとやっぱり痩せていました。
おなか周りが変わらなくても、
首にはその「痩せ」が顕著に現れます。
癌細胞は完全になくなるのは、やっぱりリンパ腫の場合は難しいです。
でも、別に全部なくならなくてもいいの。
フミが元気に生活できる程度になってくれれば。
完治してくれるのはもちろん大歓迎ですが、
「より良く」を少しずつ育てて生きたいって思っています。
リンパ腫はあきらめないこと、食事の内容が大切みたい。
いくつになっても勉強に限りはありませんね☆
Posted by り>nmpさん at 2007年03月26日 22:57
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