2007年05月10日

めるカメの力

070510a.jpg
今朝のフミ。
動画では元気そうでそんなに痩せた姿には見えなかったでしょ?
でも、実際は筋肉という筋肉が落ちてしまって、こんな風にホネカワ状態。
まったくといって良い位、肉がついていないから見てる私の方が心配になっちゃうけど。
当のフミはあまりそういうことは気にしないみたい。
だから、私も気にしない。ようにする。

筋肉が落ちちゃったことは、それはそれで仕方ない。
だって全然食事が取れる状態じゃなかったんだから。
ちょっとしたことで、精神的ストレスで、すぐに吐いちゃうくらいだったんだから。
そして何より、リンパ腫って言うのは、それはやっぱり大変な病気なのだから。

病気になったことを嘆いても仕方ない。
だって、うちの猫はみんな野良で酷い状態だったから。
病気の素を持っていたって、それはもう、どうしようもないことだ。
いつも言ってるけど、
病気になるかならないかは、それはもう天の采配というかなんというか、
どんなに気を遣っていても、病気になる時はなっちゃうものなのであって。
病気になることを恐れるんじゃなくて、
それはそれで仕方ない。じゃあ、より良くするためにどうしたらいいかな?
そう考えていった方が、猫もヒトも幸せな時間を過ごせるように思う。
時には当猫の前でわーっと泣く事も、じたばた暴れることもあるけど。

病気であってもなくても、
一緒にいられる時間があるって言うのは、ホントにしあわせなことなんだ。

それを、私は知っている。
じたばたじたばたして、何度も危篤を迎える度に大泣きして、
でも、そういうのもみんな含めて、私はメイと過ごした日々をとても幸せだったと思う。
もちろん、つらかったけどね。
もう2度と、あんなにつらい思いはしたくないって思うけどね。
でも、闘病生活が終わってしまった今となっては、
そういうつらささえも、生きているからできたことなんだよなーって。
一緒にいられる時間って言うのは、
時にはとってもとってもうれしく楽しく、
時にはとってもつらく、
でもどちらにしてもほんとにほんとに、かけがえのない宝物。

だから、今もそう。
こんなに痩せちゃった;;。かわいそう;;。どうしよう;;。じゃなくて、
これからまた太ればいいよね。早くふっくらしますように。
今はほんの短い距離(数歩)の「とってこーい」だけど、
また以前のように棚を駆け上ったり走り回って、難しいワザを披露できるように。

そう思って、フミに「がんばっていこうね」と声をかける。

月日の流れが速いのか、フミを巡る状態の変化がめまぐるしいのか。
1ヶ月前はステロイドの副作用でがっつりがっつり食べていたフミが、
その2週間後には食欲廃絶になり、
もうだめなのかも・・・まで行ってハラをくくりはじめたら、
状況が一転してどんどん好転しはじめた。

好転しはじめたきっかけ・・・
それは多分、5/3のことだと思う。

4/30から輸液だけじゃなくて、栄養を取るための点滴を自宅でしていたフミ。
糖が入っている輸液は、背中に入れても肝心の糖が吸収されずに残ってしまうので、
こちらは留置針を通して血管から少しずつ流さないといけない。
その点滴が終わった後、腕の留置針やテープを取る時も、フミは嫌がってよだれが出ていた。
嫌なことばっかり続いて、お互いにストレス増大だった時だ。
そんなフミを元気付けようと、
遺品としてしまっておいた「メイのカメさん」を取り出してみた。
070510c.jpg
メイが最後に従えていた、おもちゃのカメ。

フミはこのカメのおもちゃが大好きで、投げると取ってくる。
取ってきては「投げて」とコロンと転がす。
他のおもちゃとは鈴の音が微妙に違うのか、このカメ程良く反応するものはナイ。
フミの得意技:とってこーい!

案の定、フミはぴくりと反応し、短い距離で「とってこーい」をする程で。
私もフミも、それはもう、とても喜んだ。
それがあってから、フミの状態は少しずつ改善されていったような気がする。

輸液をする時も、
通常は体重1kgに対して60mlの輸液が基本なのだけど、
脱水が酷いフミの場合はそれがかなり大量モードになっていて、
数日前までは500mlの1パックを1日で入れるほど。
うちでは朝夜2回輸液しているので、1回であの太い60ml×4本となると、
体がたぷたぷして何だかヘンな、いやーな感じになるんだろう。
3本目辺りからそわそわしたり、動き出そうとする。
そんなの時にこの「カメ」を転がすと・・・
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おとなしくカメをがぶがぶ噛んでおります。
カメを投げてもらおうと、かぷっとくわえて遊ぼうとします。

途端にぐるぐる機嫌が直る、素晴らしいマジカルなカメさんだ。

めったん(メイの愛称)のカメさんが、ぷみたん(フミ)を守ってるんだね。
遺品だから、ホントは大事に大事にしまっておきたかったんだけど、
きっとメイなら、
フミが元気付けられてこんな風に使うことを望むだろうなぁって。

今日の夜も、夜ごはんをあげようとお母さんが私の部屋に入ってみたら、
フミがカメをくわえて「投げて」って待っていたんだって^▽^。
それを妹から聞いて笑ってしまった。
お母さんはフミが発病する前、よく「取ってこーい」をしてあげてた。
それも腕が痛くなるくらい、投げて投げて投げて。
きっとフミはお母さんの足音を聞いて、
「おかあさんだ。じゃあ、投げてもらおうるんるん
って、待ち構えていたんだろうね猫(足)

「フミちゃんは調子がよくなってきましたね、目が全然違う」
2日前に院長先生にそう言われた時は、まだ食べる量は2口3口だったけど、
その量が少しずつ加速的に増え始めた。
体重が日に100gとか急激に落ちていったのと同じように、
今度は日に日にどんどん太ってくれるといいなあ。

「もうだめだって何回も思ったんですけどね」
そう答えた私に、院長先生は「いやいや、猫は強いですよ」とそう返した。
「猫は強いですよ。野球と同じでだめって思っても最後の最後でわからないものです」
そう言われると、そうなんだーって、また希望の光が強さを増してくる。

痩せ痩せの体。腫瘍が複数おなかにある体。
それでもカメさんと遊び、ごはんを食べて。
小さい体なのに、えらいよね。すごいよね。
変えられないこともあるけれど、
少しでもよりよいものに変えられるように、元気を取り戻せるように、
一緒に楽しく生きていけるように、
焦らないでがんばっていけるといいなぁ。



ニックネーム りゅう at 23:23| Comment(12) | TrackBack(0) | 注射 リンパ腫の治療(フミ:W) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
嬉しい・楽しいはホントに生きる力を引き出してくれますね。
これに「オイシイ」が加われば千人力!
オイシイが加わるのも間近のような気がします(^^)
メイちゃんのカメさんがフミちゃんに楽しいをもってきてくれた。なんて嬉しいことでしょう。
メイちゃん、ありがとね。
フミちゃんはメイちゃんがしっかりと見守ってくれていますね。

>病気であってもなくても、
一緒にいられる時間があるって言うのは、ホントにしあわせなことなんだ。

本当にそう思います。
今、この瞬間、共に過ごす時間があることは本当に本当にしあわせなことですよね。
傍にいてくれればそれでしあわせ。
ご機嫌さんでいてくれれば、それだけでしあわせ。
そのコにしてあげられることがあるということは、本当にしあわせなことなんだなーって思います。
フミちゃんとりゅうさん。
毎日をたくさんのしあわせで彩って、楽しく歩いていってくださいね。
Posted by TAMI at 2007年05月11日 00:44
>「猫は強いですよ」
とっても心強い言葉です。
メイちゃんに何度も奇跡を見せてもらったおかげで、この言葉にもとっても説得力がありますよね!
輸液の最中も 「楽しい」 が見つけられる前向きなフミちゃんだから、これからもっと楽しいことをして遊ぶために、元気になろうと努力してくれると信じています。
カメさんには 「がんばれ!」 というメイちゃんからの思いが詰まっているんだと思いますよ。

りゅうさんの文章のおかげで、今、大好きな子たちと一緒に居られて、当たり前のような日々を送ることがどれだけ幸せなことなのか痛感しています。
平穏な日々が続くと、幸せを幸せだとは気づかずに 「当たり前」 だと思ってしまうんですよね。
フミちゃんとりゅうさんが同じ場所で同じ時を過ごせることは、とっても幸せなことだと思います☆
Posted by 日本カモシカ at 2007年05月11日 01:15
メイちゃんのかめさん、フミちゃんの生きる力の源ですね。
楽しいことを見つけて、りゅうさんと一緒に喜びを共有して
今を生きる!! とても力づけられました。

しかし、読みながら切なくて胸がいっぱいで
ポロポロと涙が止まりませんでした。

メイちゃんとの絆、フミちゃんと共に病と果敢に戦っているりゅさん。
その弱さも強さにかえて前向きな姿!
フミちゃんの淡々として病魔と向き合っている健気さ!
この真摯な姿に胸打たれました。

そして、病院の先生の「猫は強いですよ」の心強いお言葉に
明るい光が見えたような気がしました。
Posted by nekoboci at 2007年05月12日 12:07
フミちゃん、今の状況を普通に受け入れてえらい子さんです。頑張り屋さんです。
こんなに痩せてしまっていたんだね。でも自分でご飯食べている写真を見て、本当に猫って強いなぁと、フミちゃんの姿を見て、自分が逆にもっともっと頑張らないとって思いました。
メイちゃんのカメさんパワーも効果絶大ですね(^^)。
この病院の院長先生は、患畜さんを抱えている飼い主さんの落ち込んでいる気持ちを、ぐぐっと前向きにしてくれて素敵な先生だなぁって。
>「猫は強いですよ。」
フミちゃんに猫の強い生命力が見えるから思わず出た言葉なのだろうし、読んでいる私にも希望の光を強く感じます。
Posted by nyanmyupurin at 2007年05月12日 21:55
いつもりゅうさんのblogにくると猫の生命力って強いって書いてる気がするなぁ。
すっごいパワーを持っているよね。
人間って楽しさとか嬉しさとか辛さとかいろんな感情を動物たちから教わっているんだろう。
フミちゃんが頑張っていて、人間がその頑張りを信じる限り、光は見えてくると思います。
フミちゃんの食べている姿を見ているととっても微笑ましく思います。大丈夫ですねo(^▽^)o
Posted by 沙雪 at 2007年05月13日 20:44
確かに、大好きな子がやせていく姿は見ていて辛いですよね。
でも、当のフミちゃんはそんな事ちっとも思ってなくて、りゅうさんの言うように気にしてないんだと私も思います。
生きる、生きているってことは病気とか病気じゃないとかそんなのは関係ないんだなぁってりゅうさんの記事を読んで思いました。
フミちゃんは間違いなく、毎日を自分の力で『生きてる』もの。
猫さんたちに『命』とか『生きる』ってことを教わるなんて…ダメじゃん人間、って感じです(苦笑)
メイちゃんの亀さんとフミちゃんが遊んでるって事は、りゅうさんはフミちゃんとメイちゃんと遊んでるってこと?かな?なんて思ったりして。
メイちゃんは透明になって生きてるのかなぁ。
Posted by chibi at 2007年05月14日 00:36
メイのカメさん、フミも楽しかったでしょうね。
生きる力はちゃんとフミの中にあって、
それが病気であっても苦しくても、ちゃんと持ち続けて。
とても幸せな時間をもらうことができました。
Posted by り>TAMIさん at 2007年06月14日 19:14
ほんとに、強いなって思います。
ここで終わり・・・って所を越えて、随分がんばってくれたんでしょうね。
私はその姿を見ているから、
がんばらなくちゃいけないなぁって、そういう支えになってくれています。
一緒に生きられる時間は、宝物です。
Posted by り>日本カモシカさん at 2007年06月14日 19:14
フミはきっと、限界を超えたところでがんばってくれたんだろうと思います。
あの、しゃっくりのような痙攣の時が来るまで。
こんなにもがんばって、一緒に生きてくれたフミ達に、
出会えて一緒に生きてくれて、私は幸せだと思います。
Posted by り>nekobociさん at 2007年06月14日 19:14
院長先生は、深刻な病気だからこそ、
飼い主さんも「病気」に負けないように明るくしているそうです。
大丈夫かもしれない可能性と、だめかもしれない可能性をちゃんと伝えて。
一緒にがんばってくださって、とてもありがたいです。
Posted by り>nmpさん at 2007年06月14日 19:15
それはやっぱり、猫が強くてがんばりやだからかな?
動物は素直なんだと思います。
素直だから、誇り高いのかもしれないですね。
一緒にがんばってくることができて、よかったです。
Posted by り>沙雪さん at 2007年06月14日 19:15
闘病中はちょっと太った?って切実に願っているので、
痩せたって認めたくないのか、後になって「痩せてたなぁ」と実感します。
病気でも病気じゃなくても、
生きている時間があるのは変わりないので、
その時間を大切に大切に生きたいなぁって思っています。
Posted by り>chibiさん at 2007年06月14日 19:15
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