2007年07月23日

ペットががんになった時

今日はおすすめ本のご紹介。こちら。
本 自分の治療の指針となるような本を見つけよう。

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3月にフミがリンパ腫末期と告げられてから、私はいろんなことを調べまわった。
成の時は何の治療もできないまま、ずっとずっと後悔を抱えていたリンパ腫。
メイの白血病&貧血の闘病で、
どんな病気でも怖がることない。どんな時でもできることはある。
それを知った私が、フミに何をしてあげられるんだろう?って思って。

そもそも、リンパ腫はどういうものなのか。
癌はどういうものなのか。
どういう治療があるのか。
どんな副反応があるのか。


よーく考えてみると、知っておきたいことはいくつも出てくる。
私はこの「ペットががんになった時」を読んでよかったなーと思ったのは、
病気とか治療法の知識を持つことで、
主治医である院長先生の言葉がより、理解しやすくなったこと。

どうして脂肪分が多いa/d缶を食事としてすすめるのか、とか、
抗がん剤を点滴で入れるのはどうしてか、とか、
院長先生の説明を聞いて、
私が私なりに自分の言葉で「それは・・・ってことですか?」って聞き直すと、
院長先生はよく、うれしそうに「そうそう!」ってうなずいてより詳しく説明してくれたものです。

院長先生曰く、全く知らないヒトに難しい事を話しても理解できず不安になるだけ。
病気の知識がある飼い主さんとない飼い主さんの時は、説明の深さが違うみたい。
もちろん、先生は治療の選択とか説明は、どんな時でもちゃんとしてるけどね☆

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”抗がん剤治療をはじめて、食欲が戻ってきた頃のフミ”

私は質問した時に「よく勉強してるね〜」とかほめられるのがうれしくて、
その知識がフミの闘病に役立つはず!っていうのがうれしくて、
本を読んだり検索したり、何かがんばってたような気がする。

私が「癌」関係で持ってる本はこの1冊だけ。
これだけで、十分だった。

■第1章:がんとは?
■第2章:がんを早期発見するためには?
■第3章:異常に気づいて動物病院を受診するとき
■第4章:診断と治療方針の決定
■第5章:発生頻度の高い腫瘍
■第6章:手術によるがん治療
■第7章:抗がん剤治療って何?
■第8章:放射線治療って何?−効果と副作用−
■第9章:補助的な療法
■第10章:がん治療の将来展望
■第11章:ペインコントロール
■第12章:がんとともに生きる
■第13章:苦しみからの解放
■第14章:がんと闘うペットと生きる
■第15章:動物医療の現状
■第16章:葬送の実際
■第17章:愛する動物との別れ


文章自体が押し付けがましくないし、淡々としてるのが気に入りました。
医療に過剰な期待を寄せていないこと。
治るか治らないかではなく「生活の質」を高め維持してあげる姿勢。

リンパ腫は治るか治らないかって言ったら治らない病気だけど、
腫瘍細胞を全滅させることができなくても、
腫瘍細胞の数を減らすことができて、楽しく生活する時間が増えるなら、
それは「治る」って概念を超えて、私が望んでるものじゃないかな?

治るか治らないかじゃなくて、
手術できるかできないかじゃなくて、
フミのリンパ腫にはどんな治療が有効なんだろうって考え、
先生と相談してフミの「楽しい時間」をより長くする。

そのためにはどうしたらいいかな?って指標になる本でした。

著者の病院の患者さんの実話が載っているんだけど、
すごくね、共感する部分があったよ。
怖い病気の宣告でどーんと凹んだり、他の子がうらやましくなったり、
絶対治すぞ!状態を良くするぞ!ってものすごい意気込んだり、
もう猫の意志に任せて、がんばらなくていいよ、って告げた時とか。
ああ、もうムリしないで。十分一緒に生きてくれたよ、って思った、その瞬間とか。

私だけじゃない。
でも一緒に闘病するうちに、不安とか羨ましがる気持ちとか、
そういうの乗り越えていくんだよね。
いいなぁ。キャリアでも発病してないからいいじゃん?って、
私も思ったことあるよ。
発症じゃないなら、そんなに落ち込むことないよって。
でも病気になったのはメイのせいでも、フミのせいでもないからさー☆
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病気になったのは大変なことだけど、できればなりたくないけど、
でもそれは不幸なことなんかじゃないんだよ。
病気が表に出てきちゃったのは、それはもう、仕方ないことなんだ。
病気が潜んでるなら潜んでるなりに、
表に出ちゃったならそれなりに、ちゃんと対処するだけのコト。
不幸じゃないよ。
私もメイもフミも、今でもしあわせだったなぁって言えるからね☆

内容はここで詳しくは触れないけど、
リンパ腫とか腫瘍の子がいなくても、ぜひ読んでみてほしい本です。
病気の早期発見とか「おかしいかな?」のサインに気づきやすくなると思うし。
動物病院との関わり方、セカンドオピニオンについても書かれています。

体験談は、涙ナシには読めません。覚悟して読んでください。
でもそこには、一生懸命に一緒に生きようとがんばった気持ちがすごくすごくあるの。
どんなに治してあげたかったか。
どんな思いで治療をやめる、安楽死を選択したか。

私は今まで安楽死は絶対イヤだと思った。
でもね、この体験談を読んで、変わりました。
その選択を選ぶまでの葛藤と気持ちが、すごくすごくわかるから。
「もうここまででいいよ。ムリしなくていいよ」
その選択がどんなにつらいかはね、闘病して状態が酷い子を見たことがあるヒトなら、
何も言えなくなっちゃうよ。
よく決断したね、つらかったね。って思いでいっぱい。

13章の中に「そして最後の1日」ってお話があるんだけど、
腫瘍の影響で首筋が自分の意思に反してつっぱって反ってしまうのを、
その猫さんが壁までなんとか這っていって、
後頭部を自分で壁にぐっと押し付ける姿、想像してみて。
その姿を見て、飼い主さんが「もうがんばらなくていいよ」って思う気持ちを。

前にも言ったかもしれないけど、
がんばって闘病生活をしてる時にね、
命を延ばしたり終わらせることが=エゴって私は考えてないから。
そこにはその家族にしか伝わらない、わからないことがあるから。
メイの時もフミの時も、私はそういう選択を選ばなかったけど、
これからも選ばないと思うけど、
もしかしたら選び取る時もあるかもしれない。

「リングに白いタオルが舞うのを見たような気がした」

それは私が、「もうメイに任せるよ。ムリしなくていいよ」
そう泣きながらメイに話しかけたあの情景と重なる。
もういいよ、闘病を終わりにしてもいいよ、って。
ホントはもっと一緒に生きていたいけど、治してあげたいんだけど、
メイがつらいならもういいよって。大泣きした。

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もうすぐ1年経つね。
今でも、どうしてメイを治してあげられなかったんだろうって思う。
どうしてあのメイがいないんだろうなー。
どうしてあのフミがいないんだろうなー。
一昨日はササ(3才)の誕生日。昨日はフミの誕生日。今日はキリの誕生日(6才)。
3年前はササとフミを拾ったばかりで、大忙しだったね。
まさか、3年後の誕生日にフミがいないなんて、思いも寄らないよ。

時間はゆっくり流れていく。

読むたびにいろんなことを思い返して泣かないコトないけど、
しっかりがんばらなくちゃねーって力と知識をもらえる本だと思います。
さー、明日のハクの抗がん剤治療&ササの診察もがんばるぞ☆
ニックネーム りゅう at 22:43| Comment(8) | TrackBack(0) | かわいい 思うコト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
りゅうさんの言葉は、胸にガツ−ンと響きます。
今、ここに居てくれる命を大切にしなきゃなぁ・・って。
知識は持ってて無駄なものじゃないし、少しでも多くの知識を持っていると絶対にいつか役立つことがあると思います。
この本も読んでみたいなぁ。
にゃんこに関しては私はまだ命を見取ったことがないから、もしもの時に自分がどういう選択をするのか分からないけど・・・
りゅうさんの看護生活を見ていたので、どういう選択をしてもエゴじゃないよなって思います。
少しでも明るく前向きに、闘病生活が送れることを願ってます☆
Posted by 日本カモシカ at 2007年07月24日 04:51
いつもいつも、ためになるお話ありがとうございます。
これから、この本を探してみようと思います。
少しでも、知っておけばきっと役に立つことがあると思うからね。

今は落ち着いているつーちゃんだっていつ、がんが動き出すかわからないから。
抗がん剤の注射も9月で1年。これを目安でひとまず終わります。でも、心配なので漢方薬を飲ませてみようと今相談しているところです。
体力があるうちにいいと、思うものをいろいろあげて、維持していけるように頑張らなければ・・・ね。
Posted by ちゃちゃ at 2007年07月24日 21:07
私もこの本、読んでみたいと思います。
まだ我が家では看取った子はいないけれど、その時が来た時に助けになりそうです。
QOL(クオリティオブライフ)
これって、どの病気でも言えることですけど『生活の質や人生(猫生)の質を保つこと』が一番大切だなって、いつも思っています。病気の時こそストレスを少しでも無くしてあげたいですものね。

命を延ばすことを選ぶか、終わらせる道を選ぶかがエゴであると言われても、一緒に病気と闘ってきた日々があるからこそ手を尽くしたいのであって、いきなりどちらかを選ぶ段階に来たわけではないのにね…。

りゅうさんが前向きに頑張っていることが、多くの病気と闘っている猫ちゃんたちの飼い主さんの支えになるだろうし、私を含めてこれから大変な状態に陥るかもしれない飼い主さんの心の準備になります。
Posted by nyanmyupurin at 2007年07月24日 22:55
りゅうさんがとっても勉強している事がよーくわかりました。
私達猫の虜の初心者は、まだ、恐ろしくてりょうさんの領域まで行けないのかもしれません、、、
私の妹は、私より先に猫と暮らしていますが自分がパニクるのが怖いので、ぶーの事も直視できない感じです。
ひたすら、病気にならないように努力しています。
私は、まだ、妹より冷静でいられると思っていましたが、猫のかわいそうな話などは、読めないのが現状です。
りょうさんは、幾多の試練を乗り越えてここまで来ているんだなぁと、思います。すごい、、、
泣いて、泣いて、、、、、
できたら乗り越えたくない山だと、私は今でも思ってます。
ああ、また弱音を、、りょうさん!
また、書き込みします。。。
ぶー3kgは、食べれてないけど元気です。
Posted by キョウミ at 2007年07月25日 19:55
り>日本カモシカさん
この本は、何回読んでもいいなって思います。
「そして最後の1日」は、
私もフミを亡くしてるから、もう出だしから涙が出るし。
ああ、この気持ちわかるなぁ。
みんなやっぱり、そう思うよね。
私だけじゃない。フミだけじゃない。
みんながんばってるんだなって、気づかされる本です。
後でお送りします。
Posted by り>日本カモシカさん at 2007年08月25日 14:40
り>ちゃちゃさん
現時点での「がん」の治療について、
気持ちのこもってる本だなーって思いました。
がんの仕組みとか、抗がん剤の種類とか。
治療のことだけじゃなく、飼い主さんの心にも触れる、
よい本に出あえてよかったと思います。
フミもつよし君も、その存在だけでいろんなことを教えてくれたから、
さらに見識を深めて、みんなの役に立てたらいいなって思っています。
みんな、同じ気持ちだって、支えてくれますよ、この本☆
Posted by り>ちゃちゃさん at 2007年08月25日 14:43
り>nmpさん
みんなに助けてもらっている私が、恩返しに出来ることの一つは、
「病気でも怖くないよ。幸せに暮らせるよ!」
っていつも言い続けることだと思っています。
それは、メイやフミ、リナ、成、他みんなが私に教えてくれたことです。
深刻な病気って、自分が判断することがいいのか悪いのか、
わからなくなるときがあるんですよね。
そういう迷いを、自分への不必要な責めを軽くしてもらえたら、
多分、みんな少しでも穏やかな気持ちになれると思う☆
Posted by り>nmpさん at 2007年08月25日 14:47
り>キョウミさん
知識だけがあっても、
だからって獣医さんの判断以上のことはできないんですよね。
だって、私は獣医さんのような専門知識や見識がないから。
ただ、それをよく理解するために、
検索したり、本を読んだりすることが大切なんだと思います☆

私は、「保健所」関係のコトは見るのも聞くのもだめです。
想像してしまうだけで、
生きてるのがいやになって死んでしまうかもしれないから。
心身ともに、出来る範囲でのことをやるって、
それがbestだと思いますよ。
多大な無理は無理でしかないから。
Posted by り>キョウミさん at 2007年08月25日 14:50
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